【結納準備】結納の日取りと時間はどうする?六曜の意味を解説
この記事は、結納に関する古くからのしきたり、そして結納の日取りに関する近年の考え方を紹介しています。先に言っておくと、最近はしきたりを気にしない人が増えています。ですが、結婚相手の親がしきたりを大切にしていることもあるので、知っておいて損はありません。この記事で日取りに関する考え方を網羅し、両家での話し合いをよりスムーズに行えるようになりましょう。
結納の日取り
古くから結納の日取りに関するしきたりがあるものの、最近はあまり気にしない人が増えています。そのため、日取りの決め方は様々です。その中から今回は3つの決め方を紹介します。
挙式の3〜6ヶ月前に行う
挙式の日取りを先に決め、その日の3〜6ヶ月前に結納を行う人が多いです。結納は大きく分けて2種類あり、仲人が両家の家を行き来する正式結納、両家が1度に集まって行う略式結納があります。正式結納は挙式の7ヶ月〜1年前に行うことが多いのですが、近年は略式結納を行う人の方が圧倒的に多いため、3〜6ヶ月前が多くなっています。共通して言えることは、結納の日取りを決めるにはまず、挙式の日取りを決めなければならないということです。
ではなぜ、このように挙式に先駆けて早い段階で結納を行った方がよいのでしょうか?それは、早い段階で両家の顔合わせを済ませ、挙式に関する話し合いを始めるためです。挙式に関する話し合いは結婚する2人だけではなく、両家で話し合います。仲人を立てている場合には仲人も話し合いに加わります。早い段階で話し合いを始めた方が、挙式に招待したい人たちとのスケジュール調整がしやすくなります。そして、スケジュール調整を済ませれば招待客のリストが完成し、挙式の規模や予算がより明確になります。このように、両家以外の人たちのことも考慮しないといけないため、できるだけ早い段階で結納を行うことが多いです。
吉日を選ぶ
古くからのしきたりに沿って、六曜の吉日に当たる「大安」や「先勝」に行うことがあります。婚礼において「本日はお日柄も良く」ということが多いように、まさに「お日柄がよい」とされる日に行われてきました。親が古くからのしきたりを大切にしている、保守的である場合には、これらの吉日を選ぶことが多いです。
スケジュールや費用で決める
近年は、この吉日であるかどうかを気にしない人が増えてきています。仕事の関係で、吉日を機にすることができないくらいに忙しい場合ことなどが主な理由です。また、悪日と言われる「仏滅」の日限定の割引サービスを行っているところが増えているため、費用面を気にして敢えて悪日を選ぶ人もいます。このように吉日に関する考慮は、何を優先すべきかによって異なります。
季節で決める
結納に合う季節はしきたり上、特にありません。ですが、年末年始やお盆などの忙しい時期は避けるのが無難です。また、台風が発生しそうな時期も避けるべきです。結納が延期になるのを避けるためです。
結納の時間
「慶事はなるべく午前中に行うのがよい」と言われるように、基本的には午前中に行います。慶事とは、めでたいことを意味しています。午前中に結納を行い、そのまま昼食をとるという方が多いです。ですが、片方の親族が遠方から来る場合、婚約披露パーティのように大人数で結納を行う場合には開始時間を午後に設定することもあります。出席者が集まれる時間に行うという考え方です。
六曜の意味
基本的には、大安が最もよいお日柄であり、仏滅が最も良くない日です。その他に関しては、時間帯によって吉か凶が変わることがあります。
大安(たいあん,だいあん)
「大いに安し」という意味であり、「万事良し」であることを示しています。終日、何を行うにもよい吉祥日であり、結納に最適な日です。
友引(ともびき)
「幸せのおすそ分け」という意味であり、「慶事に良し」であることを示しています。字の通り、特に「友を引く」ことに関する慶事がよいです。葬式などの凶事は避けたほうがよいです。
先勝(せんかち,さきかち)
「先んずれば即ち勝つ」という意味であり、「午前が吉」であることを示しています。何事も急いだほうがよい日です。そのため、午前中に結納を行ったほうがよいです。
先負(せんまけ,さきまけ)
「先んずれば負け」という意味であり、先勝とは反対に「午後が吉」であることを示しています。何事も急ぐのは凶である日です。そのため、午後に結納を行ったほうがよいです。
仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような大凶日」の意味であり、悪日です。「物滅」と書くこともできるため、「モノを失う」という意味でも凶になります。六曜の中でも一番、凶に近い日です。なので、結納や挙式などの祝儀は避けるべきです。
赤口(しゃっこう,しゃっく)
六曜を司り、世の人の行いを邪魔する魔物が「丑寅の刻(午前2時〜4時)」の時間帯にいると考えられてきた日です。なので、何事も失敗する日であり、悪日として扱われています。「午の刻(午前11時〜午後1時)」の間は、吉です。
まとめ
・先に挙式の日程を決める。
・結納は基本的に吉日を選ぶことが多い。
・スケジュールや費用面を考慮することもあり、吉日を気にしない人が増えている。
・季節に関するしきたりはないが、年末年始、お盆、台風が多い時期は避ける方が無難。
・結納は午前中に行うことが多いが、出席者の都合で午後に行うこともある。
今回は結納に関する日取りや時間帯を紹介しました。古くからのしきたりがあるものの近年は、スケジュールや費用など、出席者の都合を優先して日取りを決めることが増えてきています。なので、両家で自分たちに合う日取りはどのようなものか、何を優先すべきかを話し合った上で決めるようにしましょう。