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結婚準備

名古屋でウェデングが派手な理由とは?結婚式の風習について

一般的に名古屋の結婚式は派手というイメージがあります。
そこで、この記事では名古屋の派手な結婚式に関しての疑問を解決していきます。
7つの疑問として
「名古屋で結婚式が派手な理由とは?」
「今でも名古屋の結納は豪華でお金をかけている?」
「名古屋の結婚式では菓子まきをする?」
「名古屋の結婚は派手なトラックで嫁入りする?」
「名古屋では嫁入り道具を近所に披露する?」
「結婚式には名古屋名物の料理を出す?」
「名古屋独自の引き出物がある?」という疑問点に答えていきます。

名古屋で結婚式が派手な理由とは?

一般的に名古屋の結婚式は派手とイメージされています。なぜ名古屋で結婚式が派手と言われているのでしょうか。
実際には、結婚式にかけた費用が特別に高いわけではありません。名古屋の派手というイメージは、結婚式にお金がかかっているから派手なのではなく結納式が豪華なのに由来しています。
名古屋の風習として、たくさんの豪華な嫁入り道具を持って嫁ぐため、豪華な結納式から結婚式が派手とうイメージが定着していきました。

徳川家への嫁入りから派手な風習の始まり

愛知県は徳川家康のゆかりの土地であり、名古屋に名古屋城を築城します。江戸時代になると名古屋は御三家の筆頭格である尾張徳川家のお膝元の土地となりました。

江戸時代は歴代徳川将軍が支配する社会であり、格式のある徳川一族に嫁ぐ娘のために豪華な結納品を持たせたのが、派手な結納式の始まりの由来とされています。江戸時代以降でも、名古屋では結納に豪華な結納品を持って嫁ぐことが文化となりました。

今でも名古屋の結納は豪華でお金をかけている?

今でも、名古屋の結納が豪華でお金をかけているかといえば、結納品や結納金にかけるお金は他の地域よりも高い傾向ですが、結納を行うカップル自体は少なくなってきてます。

近年では、豪華な結納品と共に嫁ぐ文化は少なくなっています。結納式を行わないで食事会をしたり、親族、友人を中心とした披露宴パーティーを行うのみという新郎新婦が増えています。

名古屋の結婚式では菓子まきをする?

名古屋の菓子まきとは、結婚式の当日に、家の2階などから近所の人たちに向かって、お菓子を大量にまくイベントです。もともとは近所の方への挨拶という意味でしたが、現在は余興として結婚式や披露宴会場で、建物の2階の窓から中庭に向かって投げるような菓子まきが行われることが多いです。

菓子まきの由来

かつての婚礼の儀式は、花嫁が実家を出て、花嫁行列が嫁ぎ先に行く形式でした。しかし、村人が減ってしまうなどの理由で、花嫁行列を通れないようにし、行く手を塞いでいました。そのため、花嫁はお菓子を配って通してもらうという花嫁菓子と呼ばれる習慣ができました。これが変化して、菓子まきとなったという説があります。

名古屋の結婚は派手なトラックで嫁入りする?

名古屋では新婦の家から新郎の家まで、大量の嫁入り道具をトラックに乗せて運ぶ文化があります。このトラックには鶴亀、松竹、紅白幕などの縁起の良いデザインが施されていました。積み込んだ嫁入り道具を派手に見せびらかすためにガラス張りのトラックも存在しました。

名古屋では嫁入り道具を運ぶトラックをバックさせてはいけない

さらに、名古屋では嫁入り道具を運ぶトラックをバックさせてはいけません。トラックがバックすることは出戻りとされ、離婚を想像させるので縁起が悪いのです。道幅の狭い道路であっても紅白幕の派手なトラックを見かけたら、バックさせないように道を空けていました。
今でも嫁入りトラックの風習は残っていますが派手コンから地味コンの人気へ時代は変わっていったため、少なくなっています。

名古屋では嫁入り道具を近所に披露する?

名古屋では家具屋で嫁入り道具を購入すると、そのまま新郎や新居に荷送りするのではなく、1度全てを新婦の実家に送ります。そこで、近所の人を集めて全ての嫁入り道具を披露します。これは、家具だけではなく、電化製品、食器、着物、新車まで全てを披露するのです。

これは自分の娘にお金をかけ、価値がある人々にアピールするための儀式なのです。自慢気質ならではの名古屋の文化といえるでしょう。

この嫁入り道具の披露のためだけに、レンタルで家具や調度品をレンタルするという人もいます。そのため、場合によってはこのお披露目会で披露したものは全てレンタルで、実際の嫁入り道具は全く別のものということもあります。

結婚式には名古屋名物の料理を出す?

名古屋の結婚式では遠方から来たゲストのために、名古屋の名物料理である「ひつまぶし」、「手羽先」、「ミソカツ」などを出しておもてなしすることもあります。マイナビウェディングの調査結果によると、約半分の結婚式で名古屋の名物料理が振る舞われているようです。

名古屋独自の引き出物がある?

名古屋では記念品、引き菓子、鰹節パック、赤飯などのほかに伝統的な引き出物として、名披露目(なびろめ)があります。

名披露目(なびろめ)

名披露目(なびろめ)または、名披露目(なびろめ)とは、名前を披露という字から、新郎新婦の名前を知ってもらう意味があります。
引き出物の中に、新郎新婦の名前を書いた熨斗(のし)を付けた引き出物を渡します。

名披露目(なびろめ)の由来

昔は、両家の家主がお見合い結婚が多かったため、列席者はお嫁に来る新婦の名前を知らないこともあったようです。そこで、引き出物の中に両家の名前を入れた品物とは別に、新婦の名前を入れた品物を用意することで名前を披露したのです。これが、名披露目(なびろめ)の由来です。

名披露目(なびろめ)は風呂敷に新婦の名前を染め抜き、それに品物を包んで配っていました。今では新郎新婦の名前を書いた熨斗(のし)を付けるという形式になっています。

主に東海地方で行われている名披露目(なびろめ)ですが、特に名古屋では結婚式は豪華にする風習があり、木箱入りのタオルセット、ブランド食器といった様に豪華な品物が贈られます。
一般的には紅茶・コーヒーセット、タオルセット、お箸セット、スプーンセットなど、日常的に使える品物を選ぶことが多いです。

名披露目の品物の平均予算としては1人あたりに千円~二千円程度の品物を贈っているようです。

まとめ

・名古屋で結婚式が派手な理由は徳川家への嫁入りのため豪華な結納式をしたから
・名古屋の結婚は派手なトラックで嫁入りしていた
・名古屋独自の引き出物として名披露目(なびろめ)がある
名古屋には独自の派手な結婚式文化がありますが、現在では少なくなっています。名古屋の結婚式に参加する際にはこの記事を参考に学んでおきましょう。

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